やりがいのある医療の仕事と魅力
医療の変化を象徴する「QOL」と「EBM」
医療の分野でこのごろよく使われているのが、「QOL」と「EBM」という2つの言葉だ。
「QOL」(quality of life)は「生活の質」や「生命・生活の質」と訳されている。
治療は病気を治すことを主眼にするが、その治療によって患者の生活の質が著しく下がったり、尊厳が傷つけられたりしてはいけない。
その人の生き方、社会生活や家庭生活、個人の尊厳を保てることが大切なのだ。
たとえば痛みはひどくはないか、
薬の副作用で苦しんでいないか、
手術の跡ができるだけ小さい方法を選んだか、
家族とのコミュニケーションは十分にできているか、
治療に納得しているか、
病室は居心地がいいかなど、
治療や検査にあたっていろいろな要素が考慮される必要がある。
もうひとつの「EBM」(evidence-based medicine)は、「科学的な根拠に基づいた医療」などといわれる。
医師が自分の経験や知識、「大先生の意見」で治療法を決めるのでなく、科学的で厳密なデータに基づいて最善の治療法を決めるということ。
現在、いろいろな病気ごとに、国際的にみても標準的な治療方法のガイドラインが検討されている。
ガイドラインができあがれば、医療を提供する側はそれに沿って器械や薬をそろえて診療を行うことになり、無駄な治療がなくなって、患者の精神的、肉体的、経済的な負担が減る。
そして、患者も自分の病気の治療方針が理解しやすくなる。
この2つのキーワードは、「患者本位の医療」へ向けての医療の変化を象徴している。
情報を公開し、コミュニケーションを大切にして、科学的な治療法によって患者の生活を守る必要性が強調されているのだ。
このように患者の生活の質が保たれているかどうかに常に配慮すること、何がスタンダードな治療法であるかを知ることは、医師や看護士(婦)だけではなく、このサイトで紹介するような医療の専門職にも当然求められる。
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