(実情)高福祉高負担の無駄な部分
なんと無駄金二兆円!
「高福祉高負担」の「高負担」は、誰だって嫌だ。
行政機関は、可能な限り、無駄をなくす行政改革をして、納税者の負担を軽減しなければならない。
とは言っても、高福祉を確立・維持するには、莫大な金が必要なのも事実である。
平成十二年4月から介護保険が発足したが、その直接総費用は年間約5兆円である。
ちなみに、医療費総額は30兆円であり、消費税一%とは2兆円である。
介護保険の5兆円は数年後には7兆円、8兆円へと間違いなく増加する。
とにかく、何兆円という話なのだが……さてさて、ここに2兆円の無駄金がある。
病院に入院していて、本来は退院なのに、自宅で介護する人がいないため自宅に戻れず、かと言って、特別養護老人ホームは満員で入所できず、やむなく長期間、病院で生活している高齢者が大勢いる。
いわゆる「社会的入院」という、世界でも珍しい光景が継続されている。
高齢者の「社会的入院」は一人一ヶ月約50万円の医療費が支出されるが、特別養護老人ホームに入所できれば、一人一ヶ月約24万円の公費負担ですむ。
つまり、もしも特別養護老人ホームが完備していたら、26万円が節約される。
社会的入院の無駄金を、厚生省(当時)は年間5000億円と発表している。
しかし、病院で生活している高齢者は70万人いる。
医学的観点から本当に長期入院が必要と目される数を20万人と仮定すれば、50万人が社会的入院となる。
したがって、単純計算すると、
(50万円−24万円)×12ヶ月××50万人=1兆5600億円
となる。
なんと1兆5600億円が無駄金となる。
六十万人で計算すれば、2兆円だ。
2兆円とは消費税1%分に相当する。
毎年、消費税1%が無駄金として病院に支払われているのだ。
老人福祉の貧困が、こうしたアホな事態を生んだのである。
老人福祉(特別養護老人ホーム)を完備した方が、国民経済全体からすれば、「倍もお得」「2兆円もお得」なのである。
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